終身雇用制度の崩壊、年金受給金額の引き下げ、ボーナス支給の減額など、サラリーマンを取り巻く給料についての条件は、悪化しつつあり、上向きということはありません。
「現状より収入を増やしたい」「空いているスキマ時間活用したい」
など考えているサラリーマンも増えています。
実際、2018年のパーソル働き方についてのアンケートでは、7割の企業で副業が禁止になっている状況ですが、全面容認、条件付き副業容認を合わせると50%を超える企業が副業を認めるようになっています。
在宅ワークの拡大、オンライン会議の普及などにより今後は、副業を解禁する企業は増えていく傾向にあります。
2020年になってからは実際に大手のアサヒビール、SMBC日興証券では副業が解禁されていて、その流れが加速していることがわかります。
ただ、実際に個人で副業を決める立場になった時には、どの副業から始めていいか、どのくらい収入があるのか、どのようなリスクがあるのかなど、様々な疑問が浮かんできます。
そのような疑問について、大事な7つのポイントについて、2回にわけて説明していきます。
お金を稼ぐ副業の方向性を決める-稼ぐ以外の視点

お金を稼ぐという行動を始めるときに、どの方向で進めていくかという方針を明確にするための重要な2つの視点があります。
1.長く副業を続けていくことために自分にスキルとして蓄積されていくものを選ぶことが賢明です。
飲食店でのアルバイトのような仕事では、将来飲食店を経営するのでなければ、スキルとして残ることはありませんので、あまりおすすめできません。
1年後、2年後には自分のスキルとして明確に伝えられるものであれば、長期目標に近づいていることが実感できます。
2.継続して副業をやっていくために、その内容が自分で楽しく取り組める内容であれば、やりたくないことで消耗するということはありません。
本業の仕事では多くの雑用はやりたくないことで、時間がかかっていまい、別の人がやっても大差がないことであるため、感謝されることもありません。
やりたいことを見つけることは最初は難しいかもしれません。
その場合、やりたくないことを10個くらいのリストとして作成して、少なくともそれに該当しない副業を選ぶようにしましょう。
副業の準備で確認すべき大切なこと

1. まずは、現在会社に勤めている場合、平日/土日でどのくらいの時間を充てることができるのか、スケジュールを確認してみる必要があります。
少ない時間であっても平日に時間を確保して、毎日継続していくというのはとても大切です。
平日に午後9時まで毎日働いているというサラリーマンも多く存在しますが、そのスケジュールをそのままで副業を継続してやっていくというのは、かなり難しいです。
本業の時間を短縮して、成果を上げるように工夫していくことの方が副業を始めるより先に必要です。
2. また、会社が副業についてどのように規則で定めているかを確認して、副業が禁止になっていないかを確認する必要があります。
全面禁止である場合は、金銭的に困っているので、認めてもらえないか交渉すれば、条件付きで認められえる場合もあります。
ただ、本業に支障をきたさないということが会社の一番の関心事となりますので、平日のスケージュールの概要を説明して、納得してもらえるように組み立てをしましょう。
3.. ご家族がある場合、配偶者に上のようなスケジュールで本業もこなして、副業でやっていく全体像を伝え、合意してもらいましょう。
全体のプランを理解してもらうとともに、家事/育児についてはどのように分担していくかを2人で合意したうえで進めましょう。
両方が合意していないとき、他方が不満を募らせて、協力してもらえないこととなります。時間をかけてそれぞれの立場の意見を交換しましょう。
スキルなしでできる副業例

現状ではスキルがなく、何から始めていいかわからないという人もいます。
以下の3つがスキルがなくてもできる主なものです。
アンケートモニター
アプリレビュー
データ入力
1. アンケートモニター
アンケートモニターは、企業が用意するアンケートに答えて、報酬をもらうというものです。
アンケートの種類は、日常で使う化粧品、いまお住まいの家周辺の環境を答えるもの、飲食店などに行ってその店を評価する覆面調査までいくつかの形態があります。
空き時間や移動時間にも簡単にインターネットから答えることができます。マクロミル、リサーチパネルは案件数も多く、自分に合ったものを選べます。
アンケートモニターのまとめ
【メリット】専門知識が不要。スキマ時間活用。覆面調査など毎回異なるものがある
【デメリット】少額単価なものが多い
【向いている人】細切れの空き時間でお小遣い稼ぎをしたい人
2. アプリレビュー
アプリレビューは、アプリのリリースする前や開発中のアプリを実際に自分で動かして、使った感想を企業側にフィードバックするという内容です。
企業にとっては実際の生のユーザーの声を聞きたいというニーズがあり、レビューの需要はとても高く、一部には高額案件の場合もあります。
クラウドワークスで気軽に仕事を受けることができます。
アプリレビューのまとめ
【メリット】専門知識が不要。スキマ時間活用。短時間で終わるものも多い
【デメリット】少額単価なものが多い
【向いている人】細切れの空き時間でお小遣い稼ぎをしたい人
3.データ入力
データ入力とは企業からデータを渡され、その元データをパソコンを使ってエクセルなどにインプットしていく作業となります。
単純な作業で多くの主婦がスキマの時間で取り組んでいます。
ココナラで数多くの案件を募集しています。
データ入力のまとめ
【メリット】スキマ時間活用 単純作業
【デメリット】少額単価なものが多い
【向いている人】細切れの空き時間でお小遣い稼ぎをしたい人
時間をかけてスキルを磨く副業

短期スキル習得可能なものと長期スキル習得の2種類の副業を分けて見ていきます。
A. 短期(1-2カ月)スキル習得
Webライター
YouTube動画編集
せどり/転売
B. 長期(6カ月程度)スキル習得
ブログ/アフィリエイト
Webデザイン/サイト制作
プログラミング
A. 短期(1-2カ月)スキル習得
Webライター
Webサイトで様々なユーザーに向けて、記事を書いていく仕事です。美容/健康、金融、転職、不動産投資など様々は分野があり、実際に利用してみたレビューや比較して、ランキングをつけたりする内容となります。
初心者は1文字0.1円など低い単価でスタートして、単価1-3円とスキル/経験によって上げていくことができます。
Webライターについては以下のYouTubeが参考になります。
YouTube動画編集
YouTubeで使われる動画を編集して、不要部分を削除したり、テロップを入れたり、BGMを入れたりしてYouTubeのアクセスを上げるための動画を仕上げる作業です。
最終の動画が10分のものでも元の動画が30分、1時間というものも多く、毎日投稿するYouTuberも増えていますので、動画編集者の仕事も増加傾向です。
ランサーズ、クラウドワークスで案件を探すことができます。SNSで直接募集しているときは単価が高い場合があります。
YouTube動画編集については以下のYouTubeが参考になります。
せどり/転売
せどりとは、通常行くようなお店やネットショップで相場より安く売られている商品を仕入れ、高く販売しているところで売って利益を出すという単純なものです。
転売/物販ビジメスの一形態です。元々は江戸時代に、転売業者が古本屋で本を仕入れる時に、本の背表紙から本を選んだことが由来とされます。
売値が安定しているものが安く仕入れることができることや通常以上にポイントがつくときに、まとめて仕入れるため、在庫購入の資金がかかります。
せどりについては以下のYouTubeが参考になります。
B. 長期(6カ月程度)スキル習得
ブログ/アフィリエイト
インターネット上に個人のサイトを作成し、アクセスするユーザーに対して、商品/サービスを紹介したり、クリックしたことによって報酬が支払いされます。
一般に6カ月以上かけて記事を投稿して、アクセスを集めたり、商品レビューを書いて、ユーザーを絞り込んで運営するための運営のスキルは、SEO、キーワード選定、記事作成などWebマーケティングと呼ばれる複数の総合力が必要となります。
ブログ/アフィリエイトについては以下のYouTubeが参考になります。
Webデザイン/サイト制作
商品紹介Webページ、会社案内ページなど会社向けにWebサイトを作成したり、その中で使われるバナー画像などを作成したりする仕事です。
最近はWordPressというオープンソースのソフトウェアを使われることが多くなっているため、昔に比べて単価が下がりつつあります。
Webデザインについては以下のYouTubeが参考になります。
プログラミング
フロントエンド、バンクエンドの領域があり、未経験の場合、プログラミングスクールに通ってスキルを身につけたうえで、実際に会社に就職して実績を積むことで、単価を上げることができます。
独学の場合は、自分でWebサービスを開発したものをGitHubなどで公開し、どのくらいの評価を受けているかをポートフォリオ(個人の実績)として経験者が評価するため、難易度が高めです。
GitHubなどにポートフォリオがある場合、フリーランスの人材エージェントのフリジョブなどを通して多数の仕事を紹介していもらうことができます。
プログラミングについては以下のYouTubeが参考になります。
まとめ
まずは、副業を始める前の準備として、副業の方向性を決める視点として、1.スキルアップにつながるもの、2.楽しく継続できるものであるかについて検討します。
2番目に本業のスケジュール、会社での副業での規定、家族内での合意を確認して、会社、家族の両面で協力的に実行していける環境を整えます。
3番目にスキルなしでできることとして、アンケートモニター、アプリレビュー、データ入力があり、数をこなして、金額を稼ぐ必要があります。
そして、4番目に時間をかけてスキルアップしていくものとして、短期スキルアップ可能の副業として、Webライター、YouTube動画編集、せどり/転売。長期スキルアップ副業として、ブログ/アフィリエイト、Webデザイン/サイト制作、プログラミングを紹介しました。
かなり長くなったので、それぞれのスキルアップ副業の個別の詳細は別の機会の記事で上げていきます。
以上は前編となります。
後編の内容は以下となります。
2種類の副業と収入の関係
副業するメリット/デメリット
会社にバレたくない副業の実際の情報の流れとは
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
