サラリーマンの悩みとして、日本の経済の将来、少子高齢化、社会情勢など毎日報道されるニュースからの不安でどう対応したらいいかわからないというのが一般的です。
実際、最近は経済ニュースではリストラを発表する大企業や、リモートワークによりオフィスを縮小していくという大きな変化もあります。日本だけでなく、世界全体が大きく変わっていくときには全体像がつかみにくいので、より不安となります。
毎日忙しく働くサラリーマンが抱えるこのような一般的な悩みはどうやって解消したらいいのでしょうか。今のまま目の前の仕事をこなしていくだけの生活を続けていると、より一層モヤモヤ感が広がります。
そのようなことを実際にサラリーマンで経験して、解消してきた私の実体験から触れていきたいと思います。
社会について自分で調べる

まず実際に日本経済は本当に将来が暗いのかどうかについて、自分で調べてみる必要があります。新聞やテレビでは不安をあおって、数字を稼ぐという習性があるため、根拠があいまいなまなニュースとなっていることがほとんどです。
そういったマスコミの情報を鵜吞みにして、不安になっているという人もかなりいます。
アメリカ経済にくらべて、日本は年功序列で古いシステムが残っているため、イノベーションは進まないという面もありますが、上場企業が発表する決算ではここ20年で最高益を出す会社も多くなっています。
そういった正しい実態について、読書を通じて複数のソースから検証していくことで本当の社会状況を知ることができます。
また、日本、アメリカ以外の別の国へ旅行してみると、明らかに、日本の社会が安定していて、豊かであるということが比較の上で知ることができます。
経済成長しているアジアの国は多いですが、もともとの所得水準が低く、日本の平均年収に追いついている国はシンガポール、香港ぐらいですが、社会的な安定度は日本には及びません。
日本国内だけの視点で見ていると、見えないことが旅行で発見できたり、外国からの1次情報を手に入れることをすれば、日本の相対的な位置づけがそれほど悪くないことが確認できます。
自分ができる守備範囲を確認する

また、失業率が上がった、株価が下がった、出生率が下がったなど経済への悪影響のある数字については、個人が何かをしてコントロールすることはできません。自分がコントロールできないことを不安に思ってもそれによって何かが変わることはありません。
まずは日本の経済、社会情勢というものは、個人ではコントロールできないもので自分の人生/幸福とイコールではないということを認識する必要があります。
経済が悪ければ、自動的に自分は不幸だということになれば、経済の状況が自分の人生をすべて運命づけているという社会の奴隷として生きていくしか選択肢はありません。
そもそも経済の状況と自分の人生/幸福は別物であり、どのような状況であっても自分の将来を望ましいものにしていくための行動を選択する自由があります。それは自分のための自己投資であり、自分の目でみて新しいものを検証していくという継続的な行動であり、一回限りのイベントではありません。
集中して取り組む

自分ができる範囲は自分で決めることができるので、主体的になって取り組むことができるので、コントロールできない自分の範囲外のことについて気にならなくなります。
そもそも人間が不安を感じるのは、生命の危機に遭遇した際に、その場ですぐに相手と戦うのか/逃げるのかを決定するように判断を促す脳のシグナルからきています。
その判断がのちに誤りであっても行動を起していれば、判断が終っている場合は不安はなくなっています。そういった状況で判断しなければ、ならないときに何も行動しない場合はいつまでのその不安から逃れることができなくなります。
まずは、正しいか正しくないかよりも判断/行動することで不安はなくなります。
不安のシグナルがあるときには、自分で判断して決めることができれば、集中して取り組むことは容易となります。
最後に
サラリーマンが社会について不安を感じるときには、まずその内容を正しく理解せずにマスコミに洗脳されている可能性があります。まず、自分の目でその内容を理解することで実際の状況を正確に認識できるようになります。
社会について認識できたときに、自分ができる範囲とできない範囲について明確に区分することで、コントロールできないことを把握し、自分ができることに取り組むことで自分の人生/幸福のために主体的にかかわることができるようになります。
不安がうまれるのは、その場での判断を求めるシグナルとなっているので、そこで戦うのか逃げるのかということを決断/行動するだけで不安はなくなります。
日常生活で現れる脳からのシグナルに対して、自分のできることを積み上げていくことが、自分自身の将来を近づいていると実感できるようになります。
最後まで読んでいただき、ありがとうございました。
