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ビジネスの土台となる資本主義の3つの本質とは

現在私たちは資本主義のシステムの中で生きいることで多くのことを享受できています。
自分の仕事を選んだり、学校を決めたり、新しい携帯や携帯サービスを手にしたり、いろいろな選択肢があり、自由に選ぶことができます。

ビジネスを行っていくうえでこの資本主義がどのようなルールで成り立っているか根本的なことを理解することが大切です。

なぜなら、自分が資本主義でどのように戦っていくかを決めるときの前提条件として、コントールできないことがあることを理解していることこそがビジネスのパフォーマンスに大きく影響するからです。

資本主義ついて深く理解するには歴史を振り返っていくのが一番の早道です。

ここでは歴史の中でマルクスの『資本論』の考え方と、経済の歴史について長いスパンで研究したトマ・ピケティの『21世紀の資本』の内容が役に立ちます。

マルクスの『資本論』の資本論については、共産主義を礼賛する時代遅れの本という評価で最近は見向きもされませんが、実はとても実用的な本です。以下にその内容を解説していきます。

以下が3原則となります。

原則1: 資本主義=商品の集合である

マルクスが定義している資本主義とはズバリ、様々な商品の集合体です。マーケットに売りたい人が商品を持ち寄ってきて、それを買いたい人が買っていくという場所です。

つまり、現代で評価基準となっている貨幣を通して、自由意思で取引されるマーケットがそのものが資本主義の根本となります。

その中で資本家とは売り込む商品を持っている人たちのことであり、商品売買を通して利益をあげることができます。

それに対して労働者とは、自分の労働を唯一の商品として持っている人たちのことであり、自分の労働、つまり時間の切り売りをして、資本家の商品/サービスを構成または、組み立てすることで生計を立てている人たちのことです。

当然ながら、公務員も国家/地方自治体のサービスを提供するために働いている労働者になります。

原則2: r>g 資本収益は経済成長よりも常に大きい

rとは資本の成長率であり、gとは経済全体の成長率のことです。『21世紀の資本』でこの不等式は、資本収益は常に経済全体の成長を上回っているというのが歴史的に確認されています。

『21世紀の資本』では200年以上の歴史の統計を丁寧にたどって、資本収益が経済全体の収益を凌駕していることを複数の国で成り立っていることを説明しています。

この意味するところは、労働者が手にする収入は時間経過により増えていくが、それでも資本家の資産の増加のスピードには絶対勝てない。経済が成長すれば成長するほど、資本での収益が増え、資本家がますます豊かになっていくということです。

原則3: リスクとリターンのトレードオフ

これは原則2と密接にかかわっているんですが、収入の種類から考えることができます。資本家が利益を手にするのは商品が売れた場合、資本収益を上げることができます。

結論的には、資本収益はハイリスク/ハイリターンで、労働収益はローリスク/ローリターンとなります。

資本家が手元に商品を持っていても売れなければ利益になりません。そして、実際に売れた場合の資本収益の利益は大きくなるように設定されています。

というのも、資本家が売れるかどうか不明な商品でリスクをとってビジネスをしているからです。資本収益はハイリスク/ハイリターンということにはなりますが、実際は労働者への支払金額(賃金)を低く抑えることで、リスクを減らすことができます。

これとは対照的に労働者は毎月同一の賃金を得ることができます。基本的に会社に対して労働者として時間を提供さえすれば、約束した給料がもらえます。

資本家との間で結ばれた契約通りに、給料を受け取ることができ、安定しています。ただ、来年になって昇給できるかといえば、難しく、ローリスク/ローリターンの労働からの収入となります。

最後に

資本主義は取引される商品で成り立っています。資本家は商品を売ることにより、利益を得ることができますが、売れるかどうかの不確実性について、リスクをとる必要があります。

反対に労働者は自分の労働力を提供することと引き換えに安定的な給料を手にすることができます。自分の労働力が唯一の収入を得る手段であり、けがなどで働けなければ、当然収入はなくなります。

ただ、労働者がその毎月の給料を増やしていくとは資本家との関係でかなり難しい状況です。労働提供以外の収入を手にすること、つまり、資本収益を得る資本家になるには、当然ですが、売ることのできる商品を手にすることが必要となってきます。

このように資本主義の原則を理解することで、どのように個人が戦っていくかを考えることができます。資本主義は前提条件であって、そのルールは変更することはできません。そのルールを知ったうえでいかに戦っていくかを個人個人が自分の視点で考えていく必要があります。


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ABOUT ME
べんきち
東南アジア在住。外資系、国内企業のサラリーマン生活を経験して学んだ仕事への取り組み、働き方、時代の変化への対応などについて、記事を更新します。将来の経済的自由を目指して、人生100年時代を生き抜く知恵を磨いていく過程も発信していきます。